さて、このピロリ菌についてざっくり調べてみました。
■1982年にやっと発見!
昔は、胃は胃酸っていうなんでも溶かす強力な酸だらけだから菌なんか死ぬ!
という常識だったので、かなり最近の発見です。私の生まれた年と一緒!
■やつらの悪徳活動
wikiによると、このピロリ菌は酸を中和するアンモニア(アルカリ性)を自作できるので胃酸だらけの中でも生き延び、中和し、胃の内膜に引っ付き、やつら菌どもは寄り添い集まり基地を作ります。
そしてにっくきやつらはいろんな分解酵素を発生し、胃を保護している大事な粘膜を破壊しだしますが、私たち身体も無抵抗ではありません。
白血球( `Д´ )「よろしいならば戦争だ!!!」
結果、胃の中で慢性的な炎症が起こり、胃はだんだん縮んだり、そうやって弱っているのに胃酸は減らないから胃や胃のすぐ下の十二指腸に穴が開いたりします。
また、炎症刺激のせいで、年間ピロリ菌感染者の5%くらいは胃がんを発癌します。
■やつらの感染経路
「日本消化器学会」2007年の記事によると、
実は、謎!……とのことですが、
・衛生環境が整備されていない状態で経口感染によると考えられている
・免疫機能が発達していない幼児期に感染することがほとんど
・(感染している)母親の口移しの栄養補給時に感染
・保育園や幼稚園などで他の幼児から感染
・大人になってからはキスや通常の接触で感染することはない
……との見解です。
個人的には免疫力が低い時は大人でも警戒していいんじゃないかなぁ?
ピロリ菌は胃だけでなく口の中でも生きられますし。
ちなみに日本は戦後は衛生環境が改善したので、世代別の感染率は20代は10%、70代は60~70%だそうです。(2017年現在)
■やつらの撃退方法
強めな二種類の抗生物質を、朝晩2回、1週間きっちりと飲み続ける事が大事です。
飲み忘れるとせっかく弱りかけたやつらが耐性をつけて復活しかねません!
治療中はアルコールやカフェインはご法度です!…が、妊活中だと通常だよねw
治療後はどんなに早くても2ヵ月間は空けて再検査をし成功したかどうか確認しますが、この空ける期間は医療機関によって指示が違うのでご了承ください。
ちゃんとやれば、90%くらいの確率で除菌成功すると言われています。
ダメだったときは抗生物質の種類を変えて同じことをします。
除菌治療は、2回目までは保険適用になります。
■やつらは再発するか
大人になってから感染はないと考えるサイトでは再発率は低いとあるのですが。。
さっきも書きましたが、口の中でも生きていけるんです。
除菌成功したと思ってもごくわずか検査にひっかからない数が実は残っていてそれらが後から増殖したり、口の中で残っていたのがまた増えたりで、1年後の再検査では11.5%が再発したケースもあるようです。
■本当にやつらをやっつける?
戦時中のような衛生環境が悪い時はほとんどの人の常備菌だったし、除菌しても1年後には10%強復活してしまう事例もあるので、除菌に関しては疑問をもつ意見もなくはないです。
「一般社団法人 予防医療普及協会」によると、除菌によるデメリットとしては下記項目が挙げられています。
・(除菌時に使用する抗生剤が強い為)抗生剤による副作用
・(ピロリ菌死滅による)逆流性食道炎の増加
・食道線がんの発生
・喘息やアトピー性皮膚炎の増加
とのことですが、wikiだと逆流性は一過性という意見もあるしなんとも言えないです。
なにせ、発見されて35年しか経ってない菌なのでまだ論争あると思います。
個人的な意見では除菌した方のメリットの方が大きいと思いますが……
こればっかりは自己責任ですね。
■やつらの胃腸以外での悪徳活動
wikiによると、MALTリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、小児の鉄欠乏性貧血……などなど、胃内で引き起こした戦争のせいで、どうやらやつらが作り出したよからぬ物質がリンパにのって体中を巡り疾患を引き起こしているらしいのです。
■調べてみて個人的に思った事
貴様マジろくでもねえな( `Д´ )
■参考サイト一覧
http://www.jsge.or.jp/citizen/2009/kinki.html
【ブログはなまる便り】大阪市 城東区 かわい内科クリニック(内科・消化器科・栄養療法)
http://shinodashika.or.tv/2016/05/post-473.html